発電事業「接続検討」などの2017年7月~9月の問い合わせまとめ
電力広域的運営推進機関(OCCTO)は、2017年7月~9月の間に、一般送配電事業者と同機関が系統アクセス業務で対応した「事前相談」、「接続検討」、「契約申込み」の受付・回答状況に関する情報を取りまとめました。
調査対象
2017年4月1日以降の、同機関と一般送配電事業者における系統アクセス業務の内、最大受電電力500kW以上の発電設備などの案件。
※調査期限末日時点(2017年9月31日)において回答予定日を超過して継続検討中(未回答)である接続検討の案件の総数に限り、2015年3月以前に受け付けた案件も含む
調査結果
問い合わせ件数は昨年を大きく上回り、事前相談は前年同期比1.8倍。
接続相談件数は前年同期比1.5倍となっています。
事前相談の詳細
受け付けた事前相談の件数は6,249件(特別高圧929件、高圧5,320件)
<受付会社別>
東京電力パワーグリッド | 1,977件 |
中部電力 | 1,048件 |
関西電力 | 880件 |
接続検討の詳細
接続検討の件数は1,139件(特別高圧183件、高圧956件)
<受付会社別>
東京電力パワーグリッド | 439件 |
中部電力 | 1,048件 |
関西電力 | 107件 |
<電源種別>
電源種別に接続検討に関する問合せの内訳をみてまましょう。
太陽光発電 | 83% |
バイオマス発電 | 10% |
風力発電 | 4% |
電種別では、太陽光発電が多くなっています。
回答予定日超過理由は?
この期間に回答した接続検討の件数は738件で、このうち標準期間とする3カ月の回答予定日を超えるなど回答予定日を超過した案件は108件(15%)に上りました。
回答予定日超過理由のトップは受付者都合(特殊検討、検討量大)で58.3%。続いて、受付者都合(申込集中)が15.7%、申込者都合(申込内容変更)が12%でした。
主な要因として、
- 一般送配電事業者において検討事項が多岐にわたり、検討に時間を要しているため
- 申込者において申込後に申込内容の変更などを行ったため
- 申込者による申込書不備(必要検討資料の未提出など)により時間を要しているため
が考えられます。