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学校給食と食育

9月 20日, 2017年 / / 1コメント

近年、「食育」ということがクローズアップされてきていますが、今日の「学校給食」は

「食育」とは程遠い事態が起こっているようです。

私は学校給食というものからも離れて久しいのですが、

最近の学校給食では「実質5分で食べる」ことを余儀なくされる事態も起こっているそうです。

私自身、小学校でも食べるのがゆっくりしてるほうだったので、

周りのみんなが食べ終わって片付けをして遊んだりしているのを見ては、なるべく早く食べようと急いていた記憶もあります。

食事のペースは人それぞれです。

食事に何時間もかけるのは大げさですが、やはりゆっくり食事をするにも実際の食事時間は30分くらいは欲しいものです。

ゆっくり食べることは悪いことではないし、むしろゆっくり食べることが人間の脳や体にもいいことづくめです。

給食を早く食べれない子供にとっては、短時間での給食は給食時間がむしろ憂鬱だったり拷問に近いものさえあります。

実際に短時間での給食を教師に強要され、そがイヤで学校に行きたくないという子供もいます。

この背景は、学校がカリキュラムに忠実に物事を進めたり部活動なども詰め込んだりと、

子供のころから時間にきっちりさせることを叩き込んでいるような雰囲気があります。

実際に学校のスケジュールを見ると、給食時間は45分というのがほとんどで、

中には20~30分というところも見参されます。

この時間の中で給食を運んだり配膳の準備、そして片付けをするのですから、

教室の場所によっては準備や片付けで30分~40分かかることも仕方ないことかもしれません。

実際に給食を食べる時間とは別に支度の時間を取ったりというのは、公立学校のカリキュラムでは難しいのかもしれません。

学校のカリキュラムでも一時期「ゆとり教育」なるものもありましたが「ゆとり教育」とは名ばかりで、

単に学習内容を簡素化するだけで思考能力を欠落させるだけでした。

文科省での学習指導要領というものがあるようですが、

あくまで基準は基準として学校などの裁量で子供たちに「真のゆとり」を持たせたうえで、

詰込み学習ではない効果的な授業というものを考える時期に来ていると思います。

「学校給食」自体は決して悪い制度ではありませんし、発展途上国では日本の学校給食の制度をお手本にしている国も多いです。

これまでの日本は「経済効率」を優先してきて、お昼時間も惜しんで仕事をする姿が

ある程度美化されてきた風潮がありました。

自身もツアコンなどの仕事をしていた時期は、

スケジュールに追われ昼食時間はわずか5分で食事を無理やり詰め込んでいたような時期もありました。

大人がゆとりがないと、それを見ている子供たちもゆとりのない大人になってしまいます。

欧米ではビジネスはビジネス、ランチはランチと割り切って食事の時間を大切にしている国が多いです。

中にはお昼休みを3時間くらい取っているところもあるそうですが、

そこまで極端ではなくても「お昼はゆっくりしっかり食べて、午後の仕事もに備える」くらいの風潮になっていかないとダメですね。

 

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