古きものを遺すこと
先日は仕事で朝から松本へ。旧開智学校。
明治時代初期、地元出身の大工棟梁の立石清重によりで建てられた重要文化財。
現在は、県民憩いの場として、教育資料館として使われているようです。
まるで、ヨーロッパの画のような趣きがある擬洋風建築。
次から次へと古いものが壊され、新しいものが生まれる時代。
古き良きものを大切にする心。
忘れてはいけないと改めて感じます。
日本では歴史的建造物として、魅力的な建物が残っています。
国家(政権や権力者)と言うものは、常に自分の都合の悪い事を消去した歴史を残そうとし、また過去の歴史を捏造しようとします。
こうした国家は不健全であり、国際的な社会で信用を失い自滅します。
幸いにも日本という国はいつの時代においても、こういった「歴史の記憶」を大切にして「共有」してきました。
日本と言う民族国家を成立させているバックボーンは、この「歴史観の共有」です。
そして共有できる歴史の期間が長ければ長いほど、民族的な同一性が維持出来るという「確信」を共有いています。
また、「歴史が長い」と言うことは民族としてそれだけ長い期間、滅びもせずに続いてきたことですから「誇り」にも繋がります。
歴史的な建物を容易に破壊し、書物を焼き払い、歴史を否定するも政権はいずれ破滅するというのは歴史が語っています。
歴史を尊び、先人に学び、歴史を紐解くことは、世界遺産などを見て頷けるものです。
すべての建造物や史跡、音楽や文化を遺すことは難しいことかもしれないけれど、
できるだけ多くのものを未来の子供たちに遺し伝えていきたいと切に思うこの頃です。