ご存じのとおり、日本では2020年に東京オリンピックを56年ぶりに招致することになっている。
また2013年には「和食」が世界無形文化遺産に登録され、日本のポップカルチャーを始めとしたブームにも影響されてか、
日本を訪問する外国人旅行客がうなぎ上りに増している。
渋谷を始めとした東京の街を歩いていても、まず外国人に会わない日は皆無と言ってよい。
東京だけではない、地方都市のローカル文化にも魅力を感じて日本全国至るところで訪日外国人を多く見受けられるようになった。
政府やNGOなども外国において日本の観光を広くPRしていて、今後も訪日外国人は増加していくことでしょう。
ただ、外国人訪日客が増えるにあたって受け入れる側の日本の対応は、まだまだ追いついていないのが現状だ。
カフェなのでも訪日外国人と話をする機会もあるが、
多くの外国人が言ってることが「フリーWi-Fi」にストレスを感じるというものだ。
自分自身も出張や旅行などでも東南アジアを始めとした外国に行く機会も多くあるが、
どの国も「フリーWi-Fi」が充実しているということです。
まだまだ経済発展の途中である国々(GDP換算でも日本の10%満たない国など)でも、
「フリーWi-Fi」が使えている。
日本国内はどうかというと、いちいち会員登録をしなければいけないとか、
それ以前に「フリーWi-Fi」が使えないあるいは導入されていないというところが多すぎるのだ。
海外のカフェやホテルでは無料でWi-Fiインターネットアクセスが提供されていることが多い。
しかし今どき、日本ではあまり普及していない。
「海外じゃ無料、日本は遅れている、日本のキャリアはケチなのか?」などと知人にも揶揄されたことがある。
日本のWi-Fiインターネットアクセスが有料なのは、本人認証のシステムに必要なコストが大きいからで、
回線を無料で提供しないカフェやキャリアがケチなのではない。
ユーザから見れば同じことだが、インターネット回線自体よりも認証のシステムにコストがかかりすぎるのである。
無料のインターネットアクセス提供でも特定電気通信役務提供者となる、
回線が犯罪に使われると何かあったときに面倒なことになるということで中小のカフェや民間のホテル、
あるいは地方自治体も躊躇するようである。
サービス提供するキャリアの認証システムを含め日本の法整備も追いついていないということなのだ。
これからも訪日観光客が増えていく中で、
こうしたインフラや国の受け入れ態勢も整えていってもらいたいものです。