公道ゴーカート
近年、外国人観光客に対するサービスも多様化してきており、
任天堂のゲーム「マリオ・カート」を模したコスチュームとゴーカートをレンタルし、
東京の公道を走りながら散策をするというものが人気のようだ。
ただ、この「公道レンタルカート」はいろいろと問題視されています。
まずは、任天堂に無断で「マリオ・カート「を模したサービス名「MariCAR」と称し、
サービス提供したことで任天堂と商標の侵害など係争があったことは記憶に新しい。
係争自体は「MariCAR」の主張が認められたものの、スーパーマリオのコスチュームを勝手に使用することなどで、
任天堂は今後も係争していく構えのようだ。
もう一つ大きな問題は、公道でのゴーカート走行で警視庁が目を光らせている点だ。
ご存じのとおり、所定の登録を受けた車などでなければ公道を自由に走行することはできない。
「MariCAR」は原動機付自転車(原付)に類したミニカーナンバー登録することで、公道を走れる許可を取っています。
ミニカーは原付の車輪を3輪以上にして普通自動車運転免許を持ていればヘルメットなしで公道を走れるというものです。
また速度は40~60km/hの制限ですが、ゴーカートは意外にスピードが出るもので、
観光気分で浮かれていることもありスピード違反などで摘発されることも多いようです。
ましてや、東京のど真ん中を大挙して「MariCAR」が走行するとなると、
集団暴走行為ともなり警視庁で検挙されます。
このように、その人気に伴って各方面で問題を引き起こしているのも事実で、
警視庁では「MariCAR」業者に対してヘルメットの着用を推奨させるなど安全対策強化を要請しました。
アイデアは面白いものですが、ただでさえ浮かれている観光客ですから、
安全運転でマナーをきちんと守ってもらうように「MariCAR」業者にも指導を徹底してもらいたいものです。